クライアントの経営者・人事担当者の方からお話しを伺う際、弊社では、
「今後、求められる人材について、どのようなお考えをお持ちですか?」
と、まずはニーズの核心から迫るようにしています。
これは、サービスマネジメントの大原則です。
すると、表現自体は皆様微妙に違うものの、結局のところ、
「自分の頭で物事を考え、自発的に行動する人。」
という結論にたどり着くこととなります。
今、何を求められているのか、何をすべきかを自分自身で考え、それに対して誰にせかされることなく自発的に行動する。
なるほど。
確かにこういう方が自社に何人もいたら、トップは楽ですよね。
実に納得です。
「では、御社には、そのような社員の方が何人いらっしゃいますか?」
・・・
先ほどまであれだけ饒舌に「我が社で必要な人材とはね」と語られていたトップの方が、とたんに言葉を濁してしまいます。
これこそ、ほとんどの企業の人材育成が抱えている、根本的な問題といえるわけです。